マイマイ新子と千年の魔法

予告編や、レビューを見ても「これはちゃんと引っかかりポイントがあるんだろーかー」と若干不安を抱えつつ行ってきました。観終わった感想としては、確かに心打つものがありました。でもどう表現していいんだか、と腕を組んでいるところです。ふしぎだ。

昭和30年代の防府。戦争の余韻も感じる日々の生活と、新子が空想する1000年前の世界が代わる代わる描かれます。それはもう結構ざくざくと。それは途中から周防の国にやってきた少女時代の清少納言の生活となって、次々カットインしてきます。加えて、新子の周囲のエピソードが、伏線とか脈絡とかあんまりないまま次々描かれてくので、不親切っちゃ不親切な構成だと思うんです。でもそれらが地層的に折り重なって、大きなカタルシスもないのに、最終的にはなんだかジンとさせられているという...。かなり多面的に語れる作品でしょう。機会があったらもう1度観たいです。明日も遊ぼう!と約束できる子供がうらやましい!