夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女
オモチロイ!ぼやき、悶える先輩の口調、いちいちくすぐったくなる天然女子の言動。折り重なるふたり語りでテンポよく進むてんやわんやの大騒動。変態的個性をもった数多くの登場人物が縦横無尽に絡まり、ぴょこぴょこと現れては去り、「うる星やつら」みたいなドタバタ感が痛快です。どなただったか「ジブリの次回作に是非!(親父宮崎で!)」という声を読んだのですが、同感です。テンションの高い三章までも加速感が気持ちいいですが、あまじょっぱい気持ちになる最終章もじわりと良い。
おもしろかった。登美彦氏(id:Tomio)にはてなポイントあげたくなっちゃうくらい。中村佑介の表紙絵も雰囲気づくりに一役買っています。そして、京都いきてー!