YANO MUSIC FESTIVAL 2010

水曜日は仕事で上京。その夜開かれるという「ヤノフェス」のチケットを妻がプレゼントしてくれたので、うきうきして出掛けてきました。なかなか感慨の深い、素晴らしい夜でした。20代を彩り、10年以上聴き続けている面々が揃いました。

初めて見る南波志帆さんは予想に反して、原宿的な装い。ぴょこぴょこくるくるして、下がるスカートをたびたび直す仕草にズキュン。

本編スタートは『透明ガール』のイントロで。しかし登場したのはNonaReeves西寺氏ではなく、矢野博康氏。そこから次の人の持ち歌ワンフレーズ歌ってコメントつけて紹介する「夜ヒット」方式で全員登場(HowBeautiful / 西寺郷太→燃え殻 / 土岐麻子!→葛飾ラプソディー / 堀込泰行堂島孝平)。ここで30代の心はがしっと掴まれます。見回すとやはり、同世代の仲間たちが多くて、苦笑い。背後から「うちの旦那が〜」などという会話が聞こえてくる始末。みなさん相変わらずボーダー着てても、今はベルメゾンかもしれない。

オープニングからの流れですぐ堂島くん。知名度に関して自虐発言。抜群の歌唱力とパフォーマンスで、大いに盛り上げる。今でもバク宙するのが偉い。
馬の骨は渋く固めてきた。『カメレオンガール』と『YOU AND ME』のキリンジ曲も。MCも「他にもいいバンドが出ますから楽しんでってください」というイベント常套句だったので、今日はあまり乗り気ではないのかなあと思ったけど、佳境に向かうにつれ、杞憂だったと感じる。
土岐さんはキース・ヘリング(?)の片方だけノースリーブという原始人風のワンピースで登場。『How Beautiful』『ファンタジア』に落涙。土岐ヤス共演曲『FOOLS FALL IN LOVE』がライブ初披露とのこと。なかなか見られない2人でしょう。
トリはノーナで爆発。キラーチューン連投で最高潮。『パーティは何処に?』『DJ! DJ!』『Hey! Everybody』『ラブ・アライヴ』『I LOVE YOUR SOUL』の間に『Smooth Criminal』挟んできた。パン茶宿直。完全にいいところを持っていきました。
アンコールでは「キラ☆キラ」で予告していた共作の新曲を。郷太・オッケン作曲、ヤス・郷太・矢野さん作詞『We Can It Work Out』を披露。矢野さんを筆頭にみんなうれしそう。泰行氏もこの曲作りには思い入れのある様子。
なんだかステージはステージで、観客は観客で、なんだか同窓会のような、10年前からの地続き感を共有できた、素敵なイベントでした。感謝ー。