グリーン・ホーネット


あいにく近所で3Dやってないので2D上映で観ました。ミシェル・ゴンドリーのドリーミー演出に期待していたのですが、その点は若干物足りなかったかもしれません。
途中主人公と相棒カトーが仲違いをして、はちゃめちゃな乱闘を繰り広げるのですが、そのシーンで、ああこれは「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」だあーと思いました。いちゃいちゃしたかと思うと、スラップスティックな殴り合いをしたり、ひとりのマドンナにふたりとも振られたり。半分になった車ででたらめなカーチェイスするとこまで、加トケンの探偵物語を彷彿させました。緑山スタジオとグリーン・ホーネット、緑で繋がりましたね。

デス・プルーフ

デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]
アメリカの車は丈夫だねえー。いろいろとほつれまくりの映画ですけど、それもグラインドハウス演出なら仕方ない。チアリーダーの格好の女の子にも見せ場欲しかったよ。
「The End」の出方がかっこよかったです。
さて、スリリングなカーチェイス映画が見たくなりました。カーチェイスのすごい日本映画ってなんですか。深作欣二とかですか。

ローラーガールズ・ダイアリー

ローラーガールズ・ダイアリー [DVD]
GO! TEAMで涙が滲む日が来ようとは。もうひとつの「17歳の肖像」。サイコーだった。エレン・ペイジの魅力満載。ちびで童顔、だけどすばしっこくてくじけないベイブ・ルースヒル
親友とのやり取り。恋人とのプールや麦畑でのデートシーン。親子関係、親同士の関係の伏線。敵同士なのに、同じリーグを構成する仲間であるローラーガールズ。ドリュー・バリモアジュリエット・ルイス、ふたりのあばずれ姐さんよかったね。マイフェイバリットムービー。
バイト仲間のバードマンが青柳拓次さんに似ていました。音楽もとてもよかったです。

ソーシャル・ネットワーク


面白かった。もう1度見たい。もう1度見てもっと整理したい。
「コイツは天才だけど、友達にはなりたくないな」と冒頭思わせつつ、ところどころ憎めない素顔もあり、段々と掴みどころがなくなってきて、身から出た錆と切り捨てられず、もっと深読みしたくなる映画でした。とにかくまくし立てるように話す人物が多いものだから、着いて行くのが大変だったけど、それがこの10年のSNSを取り巻く現実のスピード感なのかもしれない。生き馬の目を抜く世界。親友との調停の場面、2人は全く視線を合わせなかったのか、あるいはどこかで目を合わせるところがあったか、そういうところを確認したい。
facebookmixiが2004年、最近はほとんど覗かないmixiももう入って6年くらい経ってるわけか。このはてな始めたのが2005年で、はてなの中でもあれこれあったけど5年そこら。改めて驚きますが、この5年の間の出来事。今年見ておかないといけない映画。

潜水服は蝶の夢を見る

潜水服は蝶の夢を見る [DVD]
絶望と希望を美しく描いた映画。主人公目線の前半の描写がリアルでひきつけられました。最初は視野が狭く、フォーカスも合わない。必ずしも話している人の方を見ているわけではなく、女性の胸元やひらめくスカートにも目線が行く。たとえ脳梗塞で不自由な体になっても。そんな現実描写と想像の世界と記憶のフラッシュバックが次々と重なって目まぐるしいけど、動けず、半絶望の中で生きているとあんな世界に潜ってしまうだろうということは自然に理解できました。
そして個人的に抱える事情もあり、私にとって特別な映画になりました。

空気人形

空気人形 [DVD]
ペ・ドゥナがもっともかわいく撮れている映画。ええ、お人形さんのようにかわいい。それから孤独や欠落を抱えた町の人達。何故かちょっと孤独が懐かしくなりました。余貴美子の無理な若作りOLとか絶妙です。
冬が舞台なのにひとりだけ夏服着ていたり、まっさらな肌など、見事な作り物感でを演じたペ・ドゥナ。ビニールの継ぎ目をファンデーションで隠すとこなんかかわいいですね。私にとってラブリーでエロティックだったのは、自分でポンプ使って空気いれるところ。
マトリョーシカのクッション、天体のモビールなどロマンチスト板尾さんの部屋が可愛すぎやしないかい。

17歳の肖像

17歳の肖像 コレクターズ・エディション [DVD]
倍ほど年の離れた男に、様々なカルチャーや大人の世界の手ほどきを受けるうち、恋っぽいことして、優等生コースから外れていく女子高生のものがたり。ハーレクインのようでそうでない物語(ハーレクインなんて知らんがな)。
主人公の知的好奇心や憧れが推進力となってふたりは距離を縮めるのですが、この2人の関係、男女が逆だったらどうなるだろう。好奇心はひとつに集約されて、こんなドラマチックにはなりませんわな。
小気味いいやりとり、60年代イギリスの街並み、パリのデートシーン、そしてオープニングタイトルがとても素敵でした。やばす。原題「AN EDUCATION」の意味も考えると、優等生の生き方について思いの巡る映画でした。去年のうちにちゃんと見てたら、多分上位に入れていました。
最後にショートカット情報。ジェニーを演じたキャリー・マリガン、とてもチャーミングだったのですが、Wikipediaに載っている写真がショートカットでこれまたかわいいので、是非見てください。